「このボトルを革で包めないかな?」

そんなご依頼をいただいたのがもう6~7年前のことでしょうか。

当時の型紙と革がなんとか間に合ったということで、新たにマッカランのボトルカバーを製作しました。

革紐は青にして良かったですね。

折角なので今回は工程も少し。

革は永い眠りから目覚めた?国産のタンニン鞣し牛革。ギリギリ一本分採れました。

革の可塑性を利用して立体的な形を付ける方法を「絞り」といい、一般的には湿らせた革を雄型と雌型の間に挟み圧力を掛けることで成型するのですが・・・この方法は何になるのかな?

カバーをかけた瓶に革をあて、両サイドを均等に引き締めながら縫いあげる方法。

「絞り」というよりは、靴の製作過程で甲革を木型にフィットさせる「つり込み」に近いのかもしれません。

そしてこの瓶底の処理がなかなか大変でして。

細身のボトルカバー(webサイト特別注文に掲載しています)の時は基本円形なのでそこまでではなかったのですが、四角く丸い微妙なラインを出すのに苦戦しました。

この後はスリットを入れて底パッチを縫い付け、革紐の穴を空け革紐で編み上げれば完成です。

完成時のスリットの幅は約15ミリ。

横からお酒がチラッとのぞくのが良いのだそうです。

そういえば最近、ウィスキー飲んでないな・・・